はじめに

半固体モバイルバッテリーとは? よさと気をつけたいこと

半固体モバイルバッテリーのよさは、熱や火が出る危険を減らす工夫と、長く使える製品があること。中の液体をどう変えたのか、買うときは何を見るのかを、初めての人にもわかる言葉で説明します。

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半固体モバイルバッテリーは、半固体の電池を使った、持ち歩ける充電器です。電池の中の液体をゼリー状にしたり、量を減らしたりする工夫があります。

よさは、こわれたときなどに急に熱くなったり、火が出たりする危険を減らすことを目指している点です。長くくり返し使えるように工夫した製品もあります。

ただし、半固体ならどの製品でも同じように長持ちする、というわけではありません。まずは、よさと気をつけたいことを見ていきましょう。

よさ① 熱や火が出る危険を減らす工夫

よく使われる充電式の電池には、燃えやすい液体が入っています。電池がこわれたり、ひどく熱くなったりすると、火が出る原因になることがあります。

半固体は、この液体の扱い方を変えています。たとえばマクセルは液体の量を減らし、バッファローは液体をゼリーのような状態に保つ、と説明しています。電池の中で起こるトラブルを抑えることを目指した工夫です。

家でも外出先でも使うものなので、安全のためにどんな工夫があるかを知って選べるのは、うれしい点です。ただし、強くつぶしたり、熱い車内に置いたりしてよいわけではありません。詳しくは安全に使うための説明で紹介しています。

よさ② 長くくり返し使える製品もある

充電式の電池は、使って充電することをくり返すうちに、新品のときよりもためられる電気が少なくなります。

半固体の中には、この変化を抑えて長く使うことを目指した製品があります。マクセルのMPC-CSSB10000PDやエレコムのEC-C61MNは、くり返し充電する回数の目安を約2000回としています。

毎日よく使う人にとっては、買い替えまでの期間を長くできる可能性があります。ただし、回数はメーカーが決めた条件で調べた目安です。「何年使える」「その回数までは安全」という保証ではありません。長持ちさせる使い方も合わせて知っておきましょう。

中の液体をどう変えているの?

電池の中で、電気を出したりためたりするときに働く液体を「電解液(でんかいえき)」といいます。半固体は、この液体を全部なくした電池ではありません。

電池の種類中の液体はどうなっている?
これまでよく使われてきた電池液体の電解液を使う
半固体電池液体をゼリー状に保つ、固体と組み合わせて液体を減らすなどの工夫がある
全固体電池液体の電解液を使わず、固体の材料を使う

「ゲル化」は、液体を含んだままゼリーのような状態にすることです。「液体量を減らす」は、使う液体を少なくすることです。エレコムのように、両方の工夫を説明している製品もあります。

マクセルのMPC-CSSB10000PDは、同社のこれまでの製品と比べて電解液を約50%減らしたとしています。同社の比較試験による目安です。すべての半固体電池で液体が半分になった、という意味ではありません。火が出る確率が半分になった、という数字でもありません。

「半固体」「準固体」「半固体系」と呼び方が違う場合もあります。名前だけで決めず、その製品がどんな工夫をしているかを見てください。

充電の速さや軽さは、製品ごとに違う

半固体へ買い替えるだけで、スマホの充電が速くなるとは限りません。速く充電するには、スマホとバッテリーとケーブルの組み合わせが合っている必要があります。

また、半固体なら軽いとも限りません。ためられる電気の量が同じでも、重さや厚さは製品によって違います。

買うときに見るのは、次の3つです。

  • 容量:ためられる電気の量。どれくらい外で使うかに合わせます
  • 出力:充電するときに送れる電力。スマホやパソコンに必要な分があるかを見ます
  • 重さ:本体とケーブルを一緒に持ち歩けるかを考えます

詳しい見方ははじめての選び方で説明しています。

今のバッテリーで足りているなら、買い替えを急がなくて大丈夫

今のバッテリーで一日の充電が足りていて、重さや使い方にも困っていないなら、そのまま使う選択もあります。

ただし、本体がふくらんだ、変なにおいがする、いつもよりひどく熱い、といった変化があるときは使用をやめてください。買ったばかりでも、電池の種類が何であっても同じです。

これから買う人や買い替えの時期が来た人は、半固体のよさに加えて、自分のスマホを充電できるか、毎日持ち歩ける重さかを確かめましょう。製品を比べるページでは、同じ項目を並べて見られます。

参考にしたメーカー・公的機関の情報

製品を見てみよう

容量や重さを、製品ごとに比べよう。

すべての製品
マクセル MPC-CSSB10000PDの写真

マクセル

MPC-CSSB10000PD

容量
10000mAh
最大出力
20W
重さ
235g

USB-CとUSB-Aの差し込み口があります。容量は10000mAh、重さは約235gです。

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エレコム EC-C61MNの写真

エレコム

EC-C61MN

容量
10000mAh
最大出力
35W
重さ
220g

差し込み口はUSB-Cが2つ、USB-Aが1つ。電気の残りを見られる表示もあります。

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バッファロー BMPBSA10000BKXの写真

バッファロー

BMPBSA10000BKX

容量
10000mAh
最大出力
30W
重さ
210g

USB-Cケーブルが本体に付いています。別のケーブルを忘れにくい一台です。

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