今の電池と比べる

半固体と今までのバッテリーは何が違う? 買い替える前に読む話

半固体に変えると、長持ちする? 充電は速くなる? 軽くなる? 電池の中身で変わることと、製品ごとに比べたいことを分けて、買い替えの目安を説明します。

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半固体モバイルバッテリーは、電池の中の液体をゼリー状に保ったり、量を減らしたりした電池を使っています。熱や火が出る危険を減らすことを目指した工夫があります。長くくり返し使えるようにした製品もあります。

一方で、充電の速さや軽さは、半固体かどうかだけでは決まりません。

今のバッテリーから何をよくしたいのか。それに合わせて比べると、買い替える意味があるかを考えやすくなります。

半固体で変わるのは、まず電池の中身

これまでよく使われてきた充電式の電池は、中に液体の「電解液(でんかいえき)」を使っています。これは、電池を働かせるために必要な液体です。

半固体は、その液体をゼリー状に保ったり、固体の材料と組み合わせて減らしたりします。中の液体の扱いを変えて、トラブルを抑え、長く使うことを目指しています。

たとえばマクセルのMPC-CSSB10000PDは、同社のこれまでの製品と比べて電解液を約50%減らしたと説明しています。これは液体の量の話です。事故の起きる確率が半分になったという意味ではありません。

半固体にも、これまでの製品にも、充電しすぎや温度の上がりすぎに対応する仕組みがあります。どんな仕組みがあるかは、製品ごとに確認してください。

速く充電したいなら、充電の仕組みを比べる

「USB-C」はケーブルを差し込む口の形です。「USB PD」は、対応する機器に必要な電力を送るための共通の仕組みです。「PPS」は、送る電気を細かく調整する仕組みです。

どれも、電池が半固体かどうかとは別に決まります。スマホ・バッテリー・ケーブルの組み合わせが合わないと、速く充電できない場合があります。

よくしたいこと比べるところ
スマホを速く充電したいスマホが必要とする充電の仕組みと、送れる電力
荷物を軽くしたいバッテリーとケーブルの重さ
ケーブルを忘れたくない本体にケーブルが付いているか
安全の工夫を知って選びたい中の電池と保護機能、メーカーが行った試験
長く使いたいくり返し使える回数の目安と、調べた条件

同じ10000mAhでも、速さと重さは違う

容量の「mAh」は、ためられる電気の量を表す単位です。次は、どれも10000mAhの製品を比べた表です。

出力の「W(ワット)」は、送れる電力の大きさです。ここではメーカーが示す上限を載せています。いつもこの値で充電できるわけではありません。

メーカー半固体の製品これまでの電池を使う製品見える違い
マクセルMPC-CSSB10000PD:20W・約235gMPC-CEPD10000:20W・約250g送れる電力は同じ。半固体の製品が15g軽い
エレコムEC-C61MN:35W・約220gEC-C42LBK:30W・約190g半固体の製品は送れる電力が大きいが、30g重い
バッファローBMPBSA10000BK:30W・約210gBSMPB10030C3BK:差し込み口1つで15W・約191g半固体の製品は速い充電の仕組みに対応するが、19g重い

数値は各社が公開した情報です。下の参考資料から、型番ごとに確認できます。

この表の製品は、電池以外の部品や機能も違います。そのため、重さや出力の差がすべて半固体に変えた効果だとは言えません。このサイトでも、実物を使った測定はしていません。

長持ちする回数は、条件も一緒に読む

エレコムは、半固体のEC-C61MNを約2000回、これまでの電池を使うEC-C42LBKを約500回と表示しています。マクセルのMPC-CSSB10000PDも約2000回を目安としています。

長く使うことを目指した製品を探す手がかりにはなります。ただし、「2000回だから500回の製品より4倍の年数使える」とは言えません。使う温度や充電の速さ、寿命とする基準が同じかを確認する必要があるためです。

バッファローは、電池メーカーが示した約2000回という数字を製品の宣伝に使わなかったと説明しています。5時間かけて充電し、5時間かけて使う試験で、ふだんの速い充電と条件が違ったためです。

回数の詳しい読み方は、長く使うコツと寿命の説明で紹介しています。

今の製品に困っていないなら、使い続ける選択もある

一日に必要な充電ができていて、重さやケーブルにも困っていない。そんな人は、すぐに買い替えなくても大丈夫です。

ただし、ふくらみや変なにおい、異常な熱さ、割れなどがある場合は、使うのをやめてください。電池の種類を比べるより、本体の異常への対応が先です。

これから買う人や買い替えの時期が来た人は、「長く使いたい」「安全の工夫を知って選びたい」といった希望を出発点にできます。そのうえで、充電する機器と毎日持ち歩く重さに合うかを製品一覧で比べてみましょう。

参考にしたメーカー・公的機関の情報

製品を見てみよう

容量や重さを、製品ごとに比べよう。

すべての製品
マクセル MPC-CSSB10000PDの写真

マクセル

MPC-CSSB10000PD

容量
10000mAh
最大出力
20W
重さ
235g

USB-CとUSB-Aの差し込み口があります。容量は10000mAh、重さは約235gです。

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エレコム EC-C61MNの写真

エレコム

EC-C61MN

容量
10000mAh
最大出力
35W
重さ
220g

差し込み口はUSB-Cが2つ、USB-Aが1つ。電気の残りを見られる表示もあります。

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バッファロー BMPBSA10000BKXの写真

バッファロー

BMPBSA10000BKX

容量
10000mAh
最大出力
30W
重さ
210g

USB-Cケーブルが本体に付いています。別のケーブルを忘れにくい一台です。

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